カレーとコーヒーと納豆の話
コーヒーとトネリコ、というブログタイトルをうたっているのだから、たまにはコーヒーに関係したことを書きたいと思う。
前回アップルパイのパートナーにはコーヒーが最高と書いたが、そのときのコーヒーはできればちょっと薄めで酸味のあるアメリカンコーヒーであってほしい。そのほうがアップルパイの甘さと香りが後味をひいて幸福感が高いのである。
後味というと、カレーを食べた後にコーヒーを飲むと納豆の味がする。
これは自分が学生時代にアルバイトをしていたお店のシェフが教えてくれたことだ。実際にまかないにカレーが出た後にホットコーヒーを飲んでみると、なるほど口の中のどこかに納豆の風味がかすかに広がる。
ちょっと今度カレーを食べるときは意識してほしい。別に人生に何の得にもならないけれど、へーと3秒ほど感心できるはずだ。
カレーとコーヒーの組み合わせで行くと、オススメしたい店がある。
池尻大橋の、ビストロ喜楽亭というお店だ。つぼ焼きかれーが有名な店である。
ここのカレーは1食1食つぼで焼いているらしい。調理現場を覗いたことがないので確かなことは言えないのだが、ホームページにはそう書いてあった。
このお店の食後のコーヒーがまた絶品なのである。
とくに納豆の風味は口の中で甦ってきたりしないのだが、カレーとコーヒーって言い組み合わせだなあ、としみじみ感じることができるコーヒーなのだ。
なんでもオールドブラジルという種類の豆を使っているらしいが、面倒くさいので検索したり取り寄せたりはしていない。
一度仕事の相手と昼食をここで食べたことがあったのだが、相手が辛いものと苦いものが苦手な人で、カレーもコーヒーも頼まなかった。なんてもったいないことをしているのだろうと感じたが、まあ人それぞれですからね。しょうがないか。