天龍源一郎のベストバウトは? 名勝負の条件
アントニオ猪木のベストバウトを考えるうちに、天龍源一郎のベストバウトはなにか、という考えに取り憑かれました。ちなみにタイトルにある「名勝負の条件」は、タイトルにつけてみたもののまだ内容ができていないです。以下ざくっと上げたノミネート試合。
- 引退試合のオカダ戦
- 鶴田にシングルで勝った試合
- 猪木にシングルで勝った試合
- 馬場からピンフォール奪った最強タッグ公式戦
- 東京ドームのサベージ戦
- 新生全日の武藤戦
- 長州との絡み
- ハンセン戦(三冠)
- 阿修羅と組んだどっかの試合
- 橋本戦
あとメモリアル的なやつでは、ロード・ウォリアーズと組んだ6人タッグとか、大仁田からピンフォール奪われた両国の試合とかあるけれど。
セレクションの基準
別の視点からすると、相手は誰でも良くて「天龍がいちばんかっこよかった」という視点でもセレクトできると思います。名勝負じゃなくても、好勝負じゃなくても。レボリューションのジャンパー着ているかどうかという視点もあるし。ありますよね。
たとえばですよ、ロード・ウォリアーズの名勝負とかベストバウトっていったときに、試合時間が長くてジェットコースター的にアップダウンがある試合より、一方的に力を見せつけるスクワッシュマッチのほうが評価高くなるかもしれないですよね? そんな考え方です。ちなみにスクワッシュは英語だとかぼちゃです。パンプキンもかぼちゃだけどね。
ベスト10発表
ここからは例によって私見によります。
- 1位:ジャンボ鶴田戦(三冠取ったやつ)
- 2位:ランディ・サベージ戦
- 3位:武藤敬司戦(年末の大阪)
- 4位:ジャイアント馬場&ラッシャー木村戦(with阿修羅・原)
- 5位:アントニオ猪木戦
- 6位:長州力戦
- 7位:橋本真也戦
- 8位:スタン・ハンセン戦
- 9位:オカダ・カズチカ戦
- 10:大仁田厚&ターザン後藤戦(with阿修羅・原)
年月日と開催場所は後で付け加えます。
かっこよさとは何か
ところで、猪木とか武藤とかオカダとかタイガーマスクとかは、無条件でかっこいいですよね。前田も高田も船木も。
そこで長州とか天龍になると、ちょっと注釈つける必要がありますよね。侠気とか渋いとか。パーマとか革命戦士とか。
橋本はこっちが注釈つけるつけないのに関わらず、自分でかっこいいって思っているところをどう評価するか、っていう判断になると思います。
蝶野はかっこいいっていうことを自分に合わせて再定義したというか、そういうすり合わせを意識的にやった結果かっこいいですし、そういう営み自体がそもそもかっこいいです。と思います。かっこよさを自分に引き寄せたみたいな感じ。「これがかっこいいんだよ!」という新しい価値観を創造したっていうかね。
内藤もそういうところがありますよね。ただ彼の場合は蝶野ほど意識的ではないというか、たなぼた感はあります。
棚橋中邑柴田については稿を改める必要があると思います。飯伏はかっこいいですが、そこを因数分解していくと全部「すごい」で、どこがかっこいいのかちょっとわからなくなります。
天龍の話をしようと思ったら、プロレスラーのかっこよさとは何か、という話になりました。イカ天とはイカす天龍のことだ、というような力技の定義がかつてありましたが、人は天龍を見ると解釈を迫られるのではないかと思います。人に解釈を押し付けるプロレス。胸元へのチョップは、相手レスラーへダメージを与えると同時に、見ている観客に「お前、これをどう思う?」と問いかけているのです。