コーヒーとトネリコ

いいアイデアだと思って書いてみたら、先週上司に説教された内容そのままだった。めげずに生きていきたい

登山とオートバイ乗車はどちらが危険な行為なのか

大学で登山部に入るのと、16歳でオートバイの免許を取るのとどっちが死亡する確率が高いのか。気になってしょうがなくなったので調べてみました。

登山

まずは登山である。令和3年の事故について。

概 要 (1) 全 国 の 発 生 状 況 令 和 3 年 の 山 岳 遭 難 は ○ 発 生 件 数 2 , 6 3 5 件 ( 前 年 対 比 + 3 4 1 件 ) ○ 遭 難 者 3 , 0 7 5 人 ( 前 年 対 比 + 3 7 8 人 ) う ち 死 者 ・ 行 方 不 明 者 2 8 3 人 ( 前 年 対 比 + 5 人 )

ただしこのうち何人が大学登山部なのかわからない。しかし20歳未満ならわかる。 この年の20歳未満の死亡者は0だ。だが年によって大きく異なり、平成29年は10人死んでいる。たしか高校生が登山実習中に雪崩に巻きまれた年だ。

オートバイ

令和三年の交通事故死者数は2636人だ。ちなみにどんどん減っている。昔は年間1万人とか死んでいたもんな。ちなみに一番多かったのが昭和45年で1万6765だ。

このうち二輪乗車中は463人だ。

年齢だと、20歳未満が…5%ですね。ただし年齢×二輪車のデータがない。ここから推論になります。

年代別で切り出すのは無理。登山は未経験者が年を取ってから始めるケースも多いと思われる。どちらの場合も、80歳以上の方が該当するケースは少ないと思われる。

なのでものすごく乱暴だが、ここはいったん283人vs463人で決着をつけるしかないだろう。

比較

二輪乗車中のほうが数が多い。ただここは登山人口とオートバイライダーの数も考慮に入れる必要がある。

登山人口は、総務省統計局によると972万7千人。 オートバイの台数は、自動車工業会によると約1073万台。半分が原付一種だ。 仮に「一生のうちに死ぬかもしれない率」を出すとすると、

登山 283/9727000=0.0029% 二輪 463/10730000=0.0036%

ということで、二輪車のほうが「一生のうちで死ぬかもしれない率」高いという結果になります。

ただねー二輪車は日々の生活で日常的に乗っていると思うけれど、登山の時間が生活に占める割合って極小ですよね。そこを考えると、死亡率が高いイベントとして切り出せば登山のほうが危険、という見方もできると思います。

仮に登山の時間を1年1回合計8時間として、二輪の時間を1台あたり1日15分、1年で91.25時間とすると、登山のほうが死亡率が高いイベント、ということになります。

危険度を赤の濃淡で表すとすると二輪車はうっすいピンクが続くのに対して、登山は濃い赤が時折出てくるというイメージでしょうか。

結論

「一生のうちに死ぬかもしれない確率」は二輪車のほうがやや高い。ただし接戦。どんぐりの背比べ。

「単独のイベント」として考えると、登山の「死ぬかもしれない確率」が大幅に上回る。

若気の至りのオートバイ事故か。年寄りの冷水の登山事故か。今後の推移を見守っていきたいと思います。うそです。本当は誰かに見守ってほしいと思っています。