コーヒーとトネリコ

いいアイデアだと思って書いてみたら、先週上司に説教された内容そのままだった。めげずに生きていきたい

CROSSFIELD&WRITER(by SEVEN SEAS) ~トモエリバー用紙ノート2種

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トモエリバー用紙を使ったノートを2冊ほど購入しました。というかしてから1年くらい経ったんですけれど。

そういえばレビュー書いていないや、ということでレビューアップいたします。

CROSSFIELD

トモエリバーの用紙を使ったノートです。「万年筆のためのノート」という謳い文句に惹かれて購入しました。

トモエリバーは、なめらかな書き味で、とくに万年筆との相性がいい紙です。

ほぼ日手帳の紙、といったらわかるでしょうか。私は買ったことがないのでわかりませんが。

ちなみに私は現在、トモエリバーの紙を作っているSAKAEテクニカルペーパー株式会社のオリジナルノート「トモエリバーFPノート」を使っています。

トモエリバーFPノートについてはこちらから

since1972.hatenablog.com

このノートの用途は、万年筆による筆記開示。以前お伝えした「耳なし芳一ノート術」を実践しております。

since1972.hatenablog.com

クロスフィールドの話に戻りましょう。

小口のラウンドカットと吸取り紙セット

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SEVEN SEASというブランドで、A5サイズ、7ミリ方眼、384ページです。

表紙はちょっとテクスチャ感のあるPVC。色はオレンジ色を選択しました。

表紙の左上にクロスフィールドの万年筆ロゴが入っております。

AMAZONの紹介文に以下のような記述がございました。

カリフォルニア発 日本生まれのノート 「トモエリバーノートを製作したい。自国ではこの紙を扱う技術が足りず、ぜひ渡邉製本でお願いできないか。」米国カリフォルニアの文具ショップNANAMI PAPERから依頼を受け製作したノート「SEVEN SEAS」。その日本向け製品が「SEVEN SEAS CROSSFIELD」です。

スペックはSAKAEのトモエリバーFPノートと似ておりますが、違う点がいくつかあります。

まず、小口側の角がラウンドカットされております。トモエリバーFPノートはここがスクエアですね。めくれが気になるので、私はカッターでトモエリバーFPノートの角を落としましたが、最初からラウンドカットされている方が好みです。

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次に、吸い取り紙紙がセットされている点。

さすがに万年筆専用ノートを名乗るだけのことはあります。まあ一枚あればいいような気もしますが、こういった細かいディテールは楽しいですよね。

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あと、透明のビニールカバーはセットされておりません。たぶん表紙の耐久性はCROSSFIELDのほうが高いのではないでしょうか。

罫線の引き方にちょっと違和感

ちょっと残念と言うか違和感があったのが、方眼罫の引き方。紙の断ち切りの部分まで罫線が伸びていなくて、上下左右に5ミリほど余白があります。

実用上は全く問題ないのですが、大人向けのノートって、断ち切りの部分まで罫線が伸びていることが多いですよね。キャンパスノートとか、なんとか学習帳は余白があると思います。まあ些末な違いですが、ちょっとだけ気になったもので書いておきました。

さて書き心地ですが、これはもう紙がトモエリバーだから同じだから、トモエリバーFPノートと変わらず。さらさら気持ちよく、薄い紙なのにインクの裏抜けもなく、スムーズな筆記が可能です。

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気になるお値段のほうは……いくらだったかな。

WRITER(SEVEN SEAS)

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同じブランド、同じ用紙でちょっと体裁が異なるバージョンも買い求めました。

トモエリバー用紙、A5、7ミリ横罫、小口ラウンドカット。こちらも吸い取り紙セットです。

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違うのはページ数で、こちらは480ページとなっております。表紙は黒で、ちょっとマットな質感であることを除けば、CROSSFIELDと同様の体裁です。

あとは、ケースがついている点が大きく異なります。

書き味はこちらも同じ。

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これだけページ数が多いと、保管時のためにケースがあるのは心強いですね。ただ、ページ数が多いので、栞があったほうが嬉しかったなあ。吸い取りが見を挟むことでしおり代わりになるといえばそれまでなのですが。

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480ページでこの薄さ

トモエリバーFPノートと併用しているZEQUENZというA5サイズのノートがあるのですが、こちらは200枚400ページと、ページ数が少ないのにもかかわらず、厚みがWRITERの1.3倍くらいあります。いま測ったら、WRITERが13ミリ、ZEQUENZが20ミリでした。ちなみに以前入手したBelieveノートは、640ページで50ミリです。トモエリバー用紙で厚さ50ミリのノートを作ったら、1500ページくらいになりますね。

しかし、トモエリバー用紙の高性能具合っぷりといったらないですね。ほかにないよなこんな紙。辞書用紙みたいに薄くて、かつ万年筆でも裏抜けしにくいとは。どんな作り方をしているのでしょうか。そしてなぜモレスキンの紙は、厚くてしっかりしていそうな雰囲気を醸し出しながら、万年筆のインクをオールスルーしてウラ面にも描写してしまうのでしょうか。いま違っていたらごめんなさい。