耳なし芳一ノート術
私が編み出したノート術。名前は見た感じが日本の怪談「耳なし芳一」を連想させることから。
特徴
- 検索性ゼロ
- 可読性ゼロ
- 情報の再利用性ゼロ
- 情報の構造化ムリ
メリット
- ストレス解消
- 無意味な満足感獲得
- 達成感獲得
デメリット
- インクの消耗
- 手首の疲労
- 書かないことによるストレスの発生
である。
ちなみに書いている内容の半分くらいは、耳なし芳一ノート術がいかにくだらないか、ということについて書いている。自己言及的ノート術。右下の空白部分が、耳なし芳一の耳にあたる部分だ。
ちなみにA5ノート見開きで2000字くらい書いている。400字詰め原稿用紙で5枚。
アウトプットによるストレス解消が狙い
もともとは、ストレス解消のために始めた。なにかノートに文字として文章として吐き出すことで、イライラを対象化して客観化できるのではないかと思ったのだ。
やってみるとこれが楽しい。何かひたすら梱包材のプチプチを潰していくような、模型を組み立てているような、そんな感覚に近いものがある。細かい手作業を継続的に行って何かを作っていくことは、人間の本能に基づいた、なにか本質的な営みなのかもしれない。
多い日には1日に6ページほど書き進めることもあった。いや目標があって書いているのではないので、書き進めるという表現はおかしいですね。みっちり文字が詰め込まれたページが次々に出来上がっていくのを見ると、なんだか愛おしくなって何度もページをめくってしまう。内容は読みません。自分がさっき書いたことだから覚えているし。
疑似バレットジャーナル化
最初は一切のスペースを潰すように書いていたのだが、可読性を考えていないとはいえ、後で読み返しがいっさい効かないのは辛い。そこで内容ごとに改行して、文頭にバレットを入れて疑似バレットジャーナル化してみた。
文頭に中黒(・)をつけただけで、バレットジャーナルに必要ななんとかログへの書き写しとか、情報とTODOの違いを可視化するとか、ラピッドロギングというようなすばやくアイデアをキャプチャーするような技法は一切取り入れていない。
単語や短文ではなくて、どちらかといえば自分の心の中を持っている語彙で丁寧になぞっていくような感じで文章を紡ぎ出している。と書くとカッコイイが、ただひたすら無意味に思いついたことを書き連ねているだけである。レベルが低く人海戦術で攻めてくる吉田兼好と徒然草といった趣がある。いや趣はないな。
思考の整理に役立たないとは言い切れない
書いているうちに仕事のアイデア的なものがちょっと浮かんだりする。それもそのまま書き付けているので、思考の整理に役立つケースがないとは言い切れない。
ストレス解消の効果だが、確かに書くのが楽しくなってくるので、ストレスはある程度解消できる。問題は、これを書かないでいるとイライラしてくることだ。あとは手が疲れる。インクがすぐに減ってしまう。
まだ未完成な部分が多いので、もう少し続けて何が起こるのか見てみようと思う。できればバレットジャーナルのように、「イヤレスホーイチジャーナル」とでも名付けて、世界的なブームを巻き起こしたり、著名な文具メーカーとタイアップして専用ノートや専用ペンを発売したりしたい。
ちなみに使用しているノートとペンはこちら
SAKAEテクニカルペーパー ノート A5 無地 トモエリバーFP 52g TMR-A5NMW
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