コーヒーとトネリコ

いいアイデアだと思って書いてみたら、先週上司に説教された内容そのままだった。めげずに生きていきたい

raspberrypi zeroWHとVOLUMIOでネットワークプレイヤー作るの巻

raspberryPiZeroWHを購入

ラズパイが値上がりしている。

去年か一昨年ラズパイ4を買ったときは6000円くらいだったような気がするが、いまアマゾンで買おうとするととんでもない値段になっている。

スイッチサイエンスとかそういうところだと軒並み品切れ。いまは復活しているみたいですけれど。

ところがアマゾンで送料別3300円で、raspberryPiZeroWHが出品されていた。本来の値段からすると高いんだけれど、なんか値段の感覚がおかしくなっていたのか、購入してしまいました。

これで何を作ろう。そうだネットワークプレイヤーを作ろう。と思ったのです。

raspberryPiZeroWHとは

ラズパイゼロWHとはどんなものか。こんなものです。

Buy a Raspberry Pi Zero W – Raspberry Pi

一般的に言われているラズパイ、シングルボードコンピュータは、現在最新版がラズパイ4。こいつにはGigabitイーサネットWi-FiブルートゥースUSB3.0とかがついている。

我が家ではこれに外付けハードディスクとつないで、nextcloudpiという、お家でクラウドができますよ的なOSを入れて、お家でクラウド的なことをしている。家族に広報しても誰にも利用してくれないので、実質自分のハードディスクのバックアップがメインの用途だ。ちょっと寂しい。

今回購入したraspberryPiZeroWHとは、その半分くらいの大きさ。ちょうどフリスクのケースに収まるくらいだ。その代わりUSBのA端子とかLANとかはない。電源供給用のmicroBと、ONTHEGO用のmicroB(変換ケーブル経由でUSB機器をつなぐ)がある。WはWi-Fi付きだという意味。Hは、GPIOピンヘッダが予めはんだ付けされているよという意味です。

もっと小さいraspberryPiPicoというやつもあるが、PicoはLinuxが動かない。RaspberryPiOSが入らない。なんかもっとスキルのある人が使うやつらしいです。

VOLUMIOとは

volumio.com

VOLUMIOは、シングルボードコンピュータにインストールしてネットワークミュージックプレイヤー化できるOSです。と聞いています。

インストールの仕方とかは他の記事が詳しいが、要するにマイクロSDカードにイメージを焼いて、それをラズパイに突っ込んで起動する。

Wi-Fiモデルの場合、最初はVOLUMIOが無線LANアクセスポイントとして動いているので、直接そのWi-Fiに接続することで初期設定が行える。有線LANの場合はふつうにIPアドレスをブラウザで叩くか、「volumio.local」でアクセスできたりする。

初期設定して再起動すると、ネットワーク越しに見えるようになるので、主にウェブブラウザでアクセスする。

設定>Sourceでネットワークドライブを選ぶと、我が家のnextcloudPiが見えたので、選択して「/MUSIC」ディレクトリを選択するとデータベースへの取り込みが始まり、やがて音楽にアクセスできるようになった。

この辺、ディレクトリをどんな文字で区切るかとかは環境で異なるかもしれません。バックスラッシュとかスラッシュとか。スペースの前にバックスラッシュ入れる入れないとか。

USB-DAC付きアンプに出力

で、音の出先を選択するわけですが、ここで結構つまりました。

なぜかというとですね、つなげる前に選択しようとしていたからです。つなげれば自動的に選択肢が増えるという仕様だった。このことに気がつくまで60分くらいかかりました。疲れた。

まずraspberryPiZeroのmicroB→変換ケーブル(アマゾンで同時購入した)→USB TypeA~Bケーブル→USB-DAC付きヘッドホンアンプ(DDCとして仕様)→同軸出力→USB-DAC付きアンプ→スピーカーという接続で音が出ることを確認。USB-DAC付きヘッドホンアンプは、バスパワー出力で動きました。

そもそもRaspberryPiは1.5V2アンペアが必要とか、ラズパイ4は2.5Aが必要とか、ラズパイ公式ページで販売しているアダプタの出力が2.5Aだとかありますが、探すと消費電力の一覧表的なのが出てきます。出てきました。

Raspberry Pi Zero W 1.2A Limited by PSU, board, and connector ratings only. 150mA

https://github.com/raspberrypi/documentation/blob/develop/documentation/asciidoc/computers/raspberry-pi/power-supplies.adoc

ただ今回はバスパワーでUSB-DACを動かす関係で、USB-Type Cに給電できるACアダプタ使っています。ケーブルが対応してるかどうかはよくわかりません。まあ対応してるから音が出てるんだろうな。

USB-DACボードを追加

ただし上記の接続は、ボリューム付きヘッドホンアンプを流用しているのでいまいちしっくり来ません。収まりが悪い。そこでラズパイに接続するUSB-DACのボードを購入しました。なんかしらんけどI2Sとかいう経路で出力するらしいです。

なにかケースがあったほうがいい、ということで余っていた外付けハードディスクをばらしてケースだけ使うことにしました。アルミの筐体に電動ドリルで穴を開けてスペーサーをかまして、raspberryPiとDACボードを設置。rasberryPiにはヘッダピンがすでに装着されているので、はんだ付けなしで接続して無事に出力完了。設定画面にはUSB-DACを選ぶところがあるのですが、HiFiBerryDACみたいなやつを選んでおきました。当てはまるやつがなかったし、ググったらだいたいこれでなんとかなるみたいな雰囲気だったので。

ケースの大きさに対する、パーツの小ささがすごい。ただいい感じで固定できてアンプの隣に並べることを考えたらこれでいいのだ!

裏側は必然的にこうなります。

こんな感じに仕上がりました。ただし本来のケースの厚みが足りなかったので、側面の板をプラバン切り出しで作成、シルバーで塗装というアホみたいなこともしています。

あと背面は電源コードとか出るので開放状態。

音の評価

いままでBluetooth接続だったので、それとくらべると雲泥の差ですな。音がくっきりびっちり出ている感じがあります。

ただ、最初Spotify使えていたのに途中から使えなくなったのはくやしいところ。使えているときも挙動が怪しかったので、まあしょうがないかなと思いますが。(いまは無事使えています)

あとタグ情報で音楽を整理しているので、タグをちゃんと打っていないとアルバム選択画面とかがとっちらかるので注意。私はタグの整理をはじめたのをきっかけに、昔のCDをリッピングし直して気がついたら1週間過ぎてしまいました。時間に追われている人は後回しにしたほうがいいです。

スマホのアプリは、純正ではなくVolumioControllerというやつのほうがサクサク動きます。あとVPNかましているとVolumioが見えなくなるので、VPNの設定でVolumioControllerを除外しておく必要があります。

Spotifyが安定して使えれば最強だなーと思っています。(使えています)