UBUNTUのスクリーンショット加工アプリ比較
UBUNTUのスクリーンショットは、プリントスクリーンキーで撮影できる。シフトキーやコントロールキーとの組み合わせで、範囲を選択できたり、画像として保存するのではなくクリップボードに格納するようにもできる。
デフォルトの組み合わせは以下のとおり。設定>キーボード・ショートカットからも確認できる。
押さえておきたいプリントスクリーンキーの使い方
- Shift+Print Take a Screenshot of an area(範囲選択して画像を保存)
- Ctrl+Alt+Print Copy a Screenshot of a window to the clipboard(ウインドウの内容をクリップボードへ送る)
- Shift+Alt+Print Copy a Screenshot of an area to the clipboard(範囲選択した内容をクリップボードへ送る)
- Ctrl+Print Copy a Screenshot to the clipboard(全画面をクリップボードへ送る)
- Alt+Print Take a Screenshot of window(ウインドウの内容を画像で保存)
となっている。
Windowsでは、スクショした内容にコメントを加えたり、矢印で「ここだよ」と示したり、重要な範囲を囲んだりできる便利なアプリがある。RAPTUREやMONOSNAP、Skitchといったアプリだ。
UBUNTUにも同様のアプリはあるのだが、自分の環境だとうまく動いてくれなかったり、細かい所の使い勝手が悪かったりする。
こんなアプリがほしいんです
自分が欲する条件は以下の通り。
- 左手がキーボードのホームポジション、右手がマウスという状態で作業を行いたい(文章の入力を除く)
- 左手だけでグローバルホットキーが動作し、選択範囲モードになる
- 右手のマウスで範囲を選択、矢印など図形の挿入を行って加工する
- 左手でクリップボードにコピー(コントロール+C)
- 他のアプリにコントロール+Vで貼り付け
この流れで快適に作業ができるかどうか、UIBUNTU向けのアプリを試してみた。
残念だったアプリ
まずは、残念だったものから。これじゃないんだよ、別の世界で生きていきなさい、というたぐいのものです。
Kazam
Kazam Screencaster in Launchpad
画面配信用で、想定していたような静止画のちょっとした加工が手軽にできるものではなかった。
Spectacle
スクリーンショット撮るだけのアプリ。加工ができない。
NIMBUS
ブラウザの拡張機能。思ったとおり、ブラウザ内しかキャプチャできない。
GYAZO
ブラウザの拡張機能。ブラウザ内しかキャプチャできない。画像加工編集機能は有料。
Gnome-screenshot
プリントスクリーンをコマンドラインで行うもの。趣旨にそぐわない。
惜しかったアプリ
以下は惜しい!もの。機能は十分なのだが動作しなかったり、動作に条件があるものです。
KSNIP
機能問題なし、グローバルホットキーも動作する。ただ、日本語が入力できない……残念である。
LIGHTSHOT
Windows、Mac用がある。公式でWINE経由でUBUNTUでも使えるよ、という案内をしているが、使えたり使えなかったり。使えるときは、WINEの小窓が出て、そこからアイコンをクリックすると使える、という面倒くさい仕様。ちょっと面倒です。機能的には十分。
MONOSNAP
いちばん便利なのだが、WIN、MAC、Chrome版しかない。Windowsでは常用しています。Chrome立ち上げていたら、グローバルホットキーで画面共有からキャプチャはできるが、全画面もしくはウインドウ単位でしかキャプチャできない。まあメモリ盛りだくさんで常時Chromeを立ち上げているのなら、これでもいいかもしれない。
Shutter
高機能でなんとか動いてくれるのだが、画面遷移が多くUXが残念。使いにくい。設定追い込めば使い物になるかもしれません。 インストールはこちらから
sudo apt install shutter
篩に残ったアプリ
以下が常用に耐えるものです。
Flameshot
まあ大本命です。キーボード・ショートカットのCtrl+Alt+Fに"flameshot gui"を当ててました。すると矩形選択画面が開くので、ドラッグ→加工→コピペ、という手段が使える。大本命であるが、たまに起動しないときがあるのが難点。 ソフトウエアセンターからでも、
sudo snap install flameshot
DEEPIN-SCREENSHOT
今回、全然期待していなかったし、知名度もまったくなかったにもかかわらず決勝に残ったアプリ。機能十分、日本語入力もできる。UIはものすごくミニマル。最低限です。
まとめ
やはり大本命だったFlameshotを手なづけるのがいちばん賢いという結論に。対抗馬は意外なDEEPIN-SCREENSHOTでした。